無題

自分を着飾ろうとする人間は嫌いだ。

大した地位もないのに偉ぶったり、お金持ちでもないのに高い買い物をひけらかしたり、何者でもないのに肩書を欲しがったり。

どうして彼らがそこまでして大勢の記憶に残りたがるのか理解できない。

何もない自分に興味を抱いてくれるごく少数では満足できないのか。

或いはそれすらもいないのか。

全くもって理解ができない。

無題

家にいる時間は虚無だ。

最近では寧ろ、仕事している最中の方が活き活きしていると言っていい。

良い事なのかと言われると、無論良くない。

仕事には相変わらず行きたくないし、周りから何かを言われたくないという強迫観念のみで動いているようなものなので、活発とも少し意味合いが違う気がする。

 

家にはいたい。

でも家にいても何かをする気にもなれない。

音楽以外の何にも興味が湧かない。

最近では音楽すら煩わしく感じる事がある。

タバコを吸って、ベッドに入ると1日が終わっている。

本当にそんな感じなのである。

無題

酷い片頭痛で12時間以上ベッドに篭っていた。

十中八九、気圧とストレスのせいだろう。

今もまだ少し頭が重い。

 

最近、楽しいと思える事が一つもない。

例えばゲームをつけても、何をすればいいのか分からない。

ストーリーを進めればいいのか、タイムを極めればいいのか、それで俺に何の得があるのか。

興味が著しく衰えていると感じる。

 

そういえば、断酒して3週間経った。

意外にも、俺は飲まなくても生きていける人間である事がわかった。

アルコールに対しての欲求が無くなったわけではないが、以前よりは随分少なくなったように思う。

その代わりと言っては何だが、上記のような無気力が表出しているというわけである。

滅入る。

無題

メンタルクリニックに行こうと思う。

勝手な言い草だが、今まで精神科の類には良いイメージがなかった。

ただ不眠がいよいよどうしようもないレベルに達している。

アルコールを絶ってみると、その寝つきの悪さと睡眠時間の浅さがよく分かるようになってしまった。

これは本当にまずいのかもしれない。

薬だけでもいいから欲しい。

とにかく1日だけでもいいからまともに寝たい。

無題

アルコールを口にしなくなって1週間。

自然と増える喫煙量。

体調は悪くないが、魂が抜けたように、心が重く感じる。

酷い倦怠感と憂鬱が、ただでさえ味気ない毎日に重くのしかかる。

外に出るのは元々億劫な性だが、どうにも無気力が以前に増して強くなったように感じる。

 

素面の俺はこんな程度の人間なのだ。

酷い気分だ。

無題

ふと前職の頃を思い出していた。

今にしても貧乏だが、あの時は本当にお金がなかった。

深夜上がり、ビジネスホテルどころかカラオケや漫喫に行く金もなかった俺は、空気も枯れだす11月の寒空の下、公園の固いベンチで眠っていた。

あまりの寝心地の悪さに3時くらいに目が覚めて、気づいたら体中蚊に刺されていた。

それから2、3時間くらいか、少しでも電車賃を浮かそうと5、6駅の距離を歩いて帰った。

贅沢なんてする余裕もなくて、食べていくだけで精一杯だった。

 

俺が思うに、幸福は金銭の有無で表すことはできないかもしれないが、幸福の土台となるのは金銭の有無である。

古今東西、ホームレスが幸せであるという話を、俺は一度も耳にした事がない。